ODiN Aurora - 世界初のプロジェクションマッピングマウス
ODiN Auroraって?
ODiN AuroraはSerafim社から出ている世界初のプロジェクションマッピングを利用した投影式のマウスです。
エレコムから投影式のキーボードは既に発売されていましたが、それのマウス版のようなものですね。 投影式なのでもちろん物理的なボタン等はありません。
Kickstarterで2015年3月頃に出資が募集されており、そこで出資しました。
選択した報酬
早割で$49.00のものを選択。 送料は$20.00でした。
日本円に換算すると約8,068円になります。クレカの履歴が残ってなかったので実際に払った額とは誤差があると思うけど。
※$1=116.931712円換算(2016/12/31)
そこそこの金額ですが、値段相応と感じるかそうでないかは人それぞれでしょう。
私はまあこんなものかな、って感じ。
届いたのは1年以上前なので結構前になります。
付属品
本体の他に以下の物が付属していました。(たしか)
- micro USBケーブル(フラットなやつ)
- ポーチ
- 取説
- Serafim社の偉い人の名刺(画像には載せてません)
取説は英語、中国語(簡体字、繁体字)、日本語の4パターンで書かれてますが、日本語は結構アレです。
まあ何を言おうとしているのかは大体分かるので問題はないかな。 公式サイトにあるユーザマニュアルが取説のPDFなのでどんな感じなのか気になるのであれば見てみるといいかと。
基本スペック
スペックを簡単に記載。
- 対応OS:Windows, Mac
- 電源:USB給電
- 接続規格:USB(有線接続)
PCにUSBで接続すればそのまま使用可能です。
外箱
外箱から既にかっこよさが溢れてますね。期待が高まります。
スライドで開けるタイプの箱なのは個人的にポイントが高いです。
本体の外見
まずなんといっても無駄にかっこいい!しかもPCとの接続時は目が赤くなって更にかっこいい!!
写真を見て思った人もいるんじゃないかと思うんですが、 ODiN本体を見せながら何人かの職場の人に「どう?」って訊いてみると大体の人から「トランスフォーマー?」って返ってくるくらいやはりトランスフォーマーチックです。
使い勝手はともかく、職場等で使っていると周りの人に一目で「おっ!」って思ってもらえるんじゃないでしょうか。
使用感
一言で感想を言うと実用性は低いかな、って感じ。 以下に良い点と残念な点を列挙していこうと思います。
良い点
手が疲れにくい気がする。
基本的に机に手を置いていると同じ状態で操作できるので手が楽。
たくさんスクロールする時、マウスホイールでスクロールするとたくさんホイールを回さなければならないが、ODiNではその必要がない。
デフォルトで便利なジェスチャがある。
「前へ/次へ」のジェスチャはブラウザで特に重宝するし、「ズームイン/アウト」も地味に便利。
ちなみに左クリックは右ボタンが表示されている領域以外ならどこでも反応します。
操作感ないけど操作感を演出してくれる。
通常のマウスと違って物理ボタンがないためクリック音はないだろうと思っていました。せいぜいデスクを指で叩く音くらいしかいしないだろうと。
でも実際に使ってみるとクリック音がするんです!!
こういった特殊なものだと、一般的なものと違って自分がそのつもりで操作してもちゃんと操作できているか不安になりますから、クリック音のような些細なものでもそれがあるだけでちゃんと反応していることが分かるのでクリック操作のしやすさにつながっていると思います。
ジェスチャのカスタマイズ。
公式サイトからダウンロードできるODiN Keyを使用するとホイールに当たる部分をクリックした時の操作を割り当てられます。
割り当てられる操作
- 指定したURLのサイトを表示
- 指定したプログラムの起動
- 指定したホットキーの実行
どれか1つではなく、指定した時間差で複数指定することもできます。
例1)
1.Googleのサイトを表示
2.2秒後にYahooのサイトを表示
上記の同じ操作を複数設定することも可能。
例2)
1.Googleのサイトを表示
2.2秒後にペイントを表示
3.3秒後にCtrl+Sで保存
上記の違う操作を複数設定することも可能。
いい例が思い浮かばなかったのでチュートリアルから。
余談ですが、ODiN Keyは.Netで作られているようです。落ちた時に.Netのエラーダイアログが出ました。
残念な点
ドラッグのジェスチャが死ぬほど使いにくい。
ドラッグはクリック状態とカーソルが動く状態が同時に起きているわけですが、 こういった複合している操作が使いにくくなるのは投影式の限界かなって思います。
Kickstarterや公式サイトの図だと実際の操作が分かりにくいので以下に操作手順を記載します。
1.ドラッグの開始位置にカーソルを合わせて長押しクリック(長押しが検出されるとピッという音がします)
2.ドラッグの終了地点までカーソルを移動
3.ドラッグの終了地点で長押しクリック(長押しが検出されるとプッという音がします)
※長押しでドラッグの開始と終了を判定しています。
長押しは1秒くらいですが、2回必要なので最低でも操作に2秒と流石にかかりすぎです。やってられません。
「じゃあお前ならどういうジェスチャにするの?」って言われたら私はこれ以上のジェスチャを思いつきませんが…。
いつの間にか投影されているマウス領域を飛び出してしまう。
当然ですが、投影されているマウス領域の中での操作しか反応しません。
「使っているうちに急にマウスカーソルが反応しなくなったと思ったら自分の手が投影されている領域から離れていた」 といったことがしょっちゅう起きます。 左クリックは投影されている領域のどこでもクリック操作で反応してくれますが、右クリックはちゃんと右ボタンの領域でクリック操作しなければなりません。
その結果、ことあるごとにマウスを確認しなければまともに操作ができません。これはあまりに致命的過ぎます。
明るいところでは反応が悪い。
そのままです。暗い方がちゃんと反応してくれます。
自宅なら部屋を暗めにして使えば良いと思いますが、職場や外出先ではそうもいきませんね。
持ち運び
有線接続なので本体以外にmicro USBケーブルを持ち運ばなければならないですが、本体が小さく、付属のmicro USBケーブルはフラットなのでかさばりにくいです。
付属のポーチに十分収まるので持ち運びはしやすいかと。
まあ実際、持ち運ぶことがあるかと言われると甚だ疑問ではあります。
本体は小さいですが、プロジェクションマッピングを表示するスペースの確保や 操作しやすい位置に表示するための本体の位置取りが必要になってくるので 持ち運んでも使うのは中々難しそうです。 ただ、周りの視線を集められること間違いないですね。
総評
普段使い用としては正直厳しい。
でもSFチックなアイディアは面白い。外見もかっこいいし、ギークのようにガジェットが好きな人は興味をそそられるんじゃないかな。
私は満足していますが、特にガジェットが好きではない便利なマウスを探している人は満足できないでしょう。
今ではAmazonや公式から買うことができるようになっているので、もし興味があるのであれば買ってみるのも良いかと思います。 ただ、Amazonだと最安値で1万円ですし、買おうとした時に在庫があるかもわからないので公式から買うと良いかと。 公式だと送料無料で$69なので私と同様に8,000円程度です。