AnyLink - スマートフォン間でバッテリーやデータをやり取りできるケーブル
AnyLinkって?
AnyLinkとは、デバイス同士でバッテリーを分け合ったり、データの転送を行うことができるケーブルです。
例えば、複数のデバイスを持っている場合にデバイスをモバイルバッテリー代わりにすることができます。
届いたのはもう1年近く前になります。(たしか)
選択した報酬
$21.00でケーブルとUSB Type C、Lightningそれぞれの変換端子が付属しているものを選択。色はスペースグレイ。送料は$9.00でした。
当時のレートの記録が残っていないので現在のレートで換算すると約3,357円になります。
※$1=111.919418円換算(2017/05/02)
ケーブルにしてはちょっと高めでしょうか。
基本スペック
- 端子1:USB Type A(内部にmicro USB)
- 端子2:micro USB
- USB OTG:対応
- ケーブルの素材:ナイロン
端子1の「内部にmicro USB」とは
言葉そのままでUSB Type Aの中にmicro USB端子が格納されており、引き出すことで使用できるのです。これによってスマートフォン同士といったデバイス同士の接続が可能になっています。
ちなみにこのmicro USB端子にスマートフォン等を接続するとUSB Type Aがひっついているシュールな光景になりますね。
USB OTGって?
OTGとは、USBの規格策定を担うUSB-IF(USB Inplementers Forum)によって2001年12月に策定された、パソコンを介することなくUSB機器を相互に接続するための規格。USB 2.0の追加仕様という形で仕様が定められた。「USB OTG」、「USB "On the Go"」とも表記される。
引用:IT用語辞典 e-Words
ということのようです。
デバイス間のデータ転送はこの規格を使用して行っているようです。そのため、デバイスが対応していなければ使用することができません。
AppleデバイスはそもそもLightningケーブルでUSBじゃありませんが、変換コネクタで対応できるみたいです。私はAppleデバイスを所有しておらず、詳しくもないので詳細についてはよく分かりません…。
外見
ケーブルがナイロン製なので見た目、質感が少し異なりますが、基本的にはただのケーブルの外見です。Kickstarterで出資募集していたときとは外見が変わっています。(ケーブルと変換コネクタが繋がっていたのが分かれています)
USB Type Aの中からmicro USB端子を引き出す時は白い部分を押しながら引き出す必要があるのですが、結構押さないといけないので爪では厳しいです。私はいつも反対側のmicro USB端子の角で押し込んでいます。
性能
バッテリーの共有
基本的にはUSB Type A側が供給元となるようです。端子部分のマークは逆っぽいのに…
ただ、時々逆になることがあり、充電したいデバイスのバッテリーが吸い取られていく状態になってしまうことも…(原因不明)
パッケージ等に書かれてはいないのですがこのケーブルは1.5A対応のようです。なので急速充電は行われません。
データの転送
先述したとおり、USB OTG規格を使用しているため、データの転送をするにはデバイスも対応している必要があります。
私が持っているスマートフォンはNexus 5X、zenfone 2、Galaxy Nexusなのですが、全て対応しているようでした。
が、どうやっても相手を認識しない…。
Kickstarterのプロジェクトページにあるコメント欄を見ると、私と同じようにデータ転送ができないと言っている方がちらほら。みんながみんな言っているわけではないので恐らく初期不良なのだと思われます。
あれ、なにこれ?
先日、ある製品の記事を見つけました。
あれ??これパクリなのでは!?!?
名前もAnyLinkとAnylinkでほぼ同じだし、Anylinkのデザインは Kickstarterで出資募集していた時のAnyLinkのデザインそのままです。
AnyLinkはJuby社、AnylinkはOMaker社なのでもちろん別物です。
AnyLink | Anylink | |
---|---|---|
2015/01 某日 | プロトタイプ作成等 | |
2015/11/11 | Kickstarterにてローンチ | |
2015/11/28 | Amazonで取扱開始 | |
2016/04/10 | リンクのレビュー記事 |
わかりにくい表ですが…
これだけ見るとパクっているとするならAnylinkがなんか怪しいなあって感じがします。実際はどうだか分からないけど。
これが該当するかは分かりませんが、クラウドファンディングのトラブルの一つとして、新しい技術等を使っているわけではないこういったどちらかというとアイディア製品の場合に、プロジェクトが完遂する前にパクられて先に発売されることがあるそうです。
総評
私は初期不良らしきものにあたりましたが、ちゃんとした製品に当たればUSB OTGを使って手軽にスマートフォン間のデータのやり取りができるのでわりと使えるのではないかと思います。ただ、私は変換端子付きで$21.00でしたが、今Juby社のサイトから買うと変換端子1つで$12.99かかるようなので、使っているスマホがmicroUSB端子以外の場合は高くついてしまって微妙かもしれませんね。
上記したとおり、現在ではJuby社のサイトやAmazon.com(今は扱っていないようですが)から注文は自由にできる状態です。ケーブルにしては高めではありますが、滅茶苦茶高いわけではないので、興味を持ったら手を出してみるのもいいかもしれません。